当社は約３０年にわたり画像処理技術の研究開発に専念してまいりました。

きっかけは、ある顧客から“広域な屋外で使用可能な侵入者監視システム”の開発を打診されスタートさせた事でした。

当時画像処理はあまり一般的ではなく、PCもまだMS-DOSで動いていた時代で、開発は試行錯誤の連続でした。
開発を始めて１年程の1996年12月17日、ペルー・リマの日本大使館人質占拠事件が発生しました。
この時日本の事件関係者が幾度となく当社商品の視察で来社されていたのを記憶しています。

以降国の重要施設（石油備蓄基地・原子力発電所・日本大使館等）や民間でも屋外の広大な敷地（電車の車両基地・病院等）での多くのニーズに応えてきました。
同じ屋外でも、現場毎に異なる問題があり、「強風・雨雪・木が多い山の中・海や池の波、水面の光の反射等」、それぞれ個別な問題が発生しましたが、その都度プログラムをカスタマイズして対処し、実用に耐え得るまで誤報排除機能を進化させてきました。

開発を初めて１２年程経過した時（今のようなAIブーム以前ですが）、私の友人（画像処理の工学博士）からAIを取り入れると誤報排除の精度が向上するとのアドバイスを受け、早速取り入れました。
今で言う機械学習ですが、結果、検出精度が格段に向上いたしました。

さらなる進化を求めて、今流行のディープラーニング等も選択肢の一つとして検討していますが、それぞれ長所・短所があり、本当に最適なのかどうかは微妙と考えています。
時流に惑わされず、ユーザーにとって安定した使いやすいシステムをじっくりと開発・カスタマイズして行く所存です。
そして、侵入監視システムとして最高品質・機能をご提供できると確信しております。

代表取締役　加藤 真良